翔通信

ごあいさつ

2014年08月16日

お客様が来店されると、サンプルをご覧いただき、カタログから形を選んでいただき、刻字するイニシャルや記念日を決めて、メーカーに発注して販売する、これが普通の宝飾店のやり方です。私もずっとそうしてきました。ですが、「世界でたった一組のお二人の結婚指輪はオリジナルであるのが本当、オリジナルの結婚指輪を創って販売したい」という気持ちをずっと持っていました。

そんなある日、たまたま参加したイベントで、この業界では著名な職人さんと出会いました。私は自分の思いを滔々と述べたようです。そして気がつくと「弟子にしてください」の一言を発していました。その時の相手の方のビックリした顔が忘れられません。なにせこの時、私は50歳を越えていましたから。

2013年8月、今冬からいよいよオリジナルの結婚指輪の制作、販売を始める準備をしていた時、ふと「仏像作って魂入れず」という言葉が頭をよぎりました。結婚指輪はお二人が一生身につけていく大切なものです。「そうか、形だけのオリジナルではダメなんだ。一番大切なのはリングに魂が入っていることなんだ」

「魂を入れる、結婚指輪の魂って何だろう」とずっと考えていた時、パッとあることが閃きました。
「そうだ!ワックス原型にお客様に言葉を彫ってもらおう。祈りを込めて真剣に彫り込んだ思いの言葉は、リングの魂になるはずだ!」

2013年12月18日、リング工房翔は生まれました。
世界にひとつだけのデザイン、形だけではない思いの言葉(魂)の入った結婚指輪を、お二人と共に創っていきたい、本物の結婚指輪を身に着けていただきたい、との思いをもって。

私たちの創ったリングが、お二人の愛の絆を強め、人生を明るく力強く幸せに生きていく力となること、
それが、リング工房 翔の願いです。